「ゆるむ」と「たるむ」は違います ~ゆる体操での用語定義~
「ゆるむ」と「たるむ」とは違います。
トレーニング関連の本でも、「ゆるむ」と「たるむ」の混同等が見られるので、ゆる体操における定義をご紹介します。
まず、「締まる」「たるむ」についての定義を、「ゆるめる」身体学から引用します。
「「締まる」は、物質に力をかけて、その物質がこれ以上変形できない、縮むことができない状態にすることである。一方、「たるむ」は、物質にかかっている力を弱めて、変形する、縮む余地が最大にある状態にすることである。ということは、「締まる」と「たるむ」という現象には、力を加えているかどうかが関係してくるのだ」
「この「締まる」と「たるむ」を人間の身体で見てみると、その現象が起きている代表的なところは、筋肉である。腕や脚などの骨格筋であれば、脳の意図的な指示を受けて筋放電が起きて筋収縮するのが「締まる」で、筋放電が起きないで弛緩するのが「たるむ」である。」
(「ゆるめる」身体学 高岡英夫著 静山社 「たるむ」を掘りさげる P40より引用)
という事で、「締まる」の反対は「たるむ」です。
次に、ゆる体操における「ゆるむ」の定義を引用します。
「長年の研究の結果、「ゆるむ」ということの本当の中身は、「自由度が高いことである」という結論に至ったのである。
これまで著書などを通し、私はゆるんでいる身体や動きを、「しなやか」「やわらか」「なめらか」「ムダがない」などと形容したり、「関節の可動域が広い」
「筋肉がやわらかい・ほぐれている」「筋肉と骨がずれ合って、それぞれがそれぞれの役割を果たしている」「力みがない」「こりがない」といった具体的な例で説明したり、
「ゆるゆる」「トロトロ」「ダラ~」「クタ~」「ズルズル」「バラバラ」といった擬態語を使って説明してきたが、その本質は、自由度の高さだったのだ。」
(「ゆるめる」身体学 高岡英夫著 静山社 第1章「ゆるむ」とはどういうことか P37 より引用)
このように、「ゆるむ」と「たるむ」の違いがあります。
そして、ゆるめるための体操が、ゆる体操です。
ゆる体操には、ゆるめるコツ・ポイントがあります。荻生ゆる体操教室では、わかりやすく丁寧にご指導しています。基本となるゆる体操を行ない、その上で体力やご希望に合わせて適切なゆる体操を選びご指導します。
荻生ゆる体操教室
佐々木智生
(NPO法人日本ゆる協会公認ゆる体操準指導員1級)
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